先輩アソシエイトの声 – 湯淺幹也 –

先輩アソシエイト・若手パートナーの声

湯淺幹也(69期 2017年入所)

1. 入所のきっかけ

さまざまな分野を経験したうえで、キャリアの方向性を考えられる点が決め手でした

私は、法学部やロースクールにおいて実務家の講義やゼミを受講する機会が少なかったこともあり、就職活動の時点において、将来的に自分がどの分野の案件に携わりたいかという点について明確には定まっていませんでした。また、複数の法律事務所への訪問を通じ、いわゆる企業法務を中心的に取り扱う法律事務所であれば業務分野に関してそれほど大きな違いはない一方で、事務所の雰囲気や所属する弁護士の人柄については事務所ごとの違いがあるように感じました。これらのことから、就職活動にあたっては、自分の専門についての方向性を決定する前に幅広い分野の案件に関与できる体制があるかという点と、どのような弁護士と執務をすることになるかという点を重視していました。

シティユーワ法律事務所の予備試験合格者向け説明会に参加した際に、SRS制度についての説明を聞き、実際に多種多様な分野の案件に関与しながら、自分の興味関心や適性に即して少しずつ専門分野を決定していくことのできる環境に魅力を感じました。また、事務所説明会等で何名かの所属弁護士と話をする機会があり、パートナー、アソシエイトを問わず、どの弁護士も魅力的な人柄であると感じ、入所を希望するに至りました。

2. 入所後の執務状況等

2年目以降は金融分野の専門性を高めています

入所後約1年間のSRS制度の期間においてさまざまな案件に関与する中で、特に金融分野を専門的に取り扱う弁護士になりたいと思うようになりました。専門分野を定める時期は人それぞれですが、私の場合はSRS制度の期間中にパートナーとの面談においてその旨を伝え、2年目以降は金融案件、具体的には、不動産ファイナンス、再生可能エネルギーに関するプロジェクトファイナンス、私募REIT等に関する案件を中心的に取り扱っています。これらの案件で扱う法律には、金融商品取引法、資産流動化法、投信法等、司法試験の対策や司法修習では馴染みの薄い法律が含まれていることや、金融実務に関するさまざまな専門用語が用いられることから、現在法律事務所への就職をお考えの方の中には、あまり具体的なイメージが湧かないという方もいらっしゃるかもしれません。私も就職活動の時点ではそうであったため、初めのうちは案件を進めていく中で苦労することもありました。しかし、そのような局面においては必ずパートナーや先輩アソシエイトの手厚い指導・助言を受けられたことや、シティユーワ法律事務所が長年積み上げてきた過去の案件資料やノウハウを参照することができたことから、大きな問題なく種々の案件に対応することができました。また、パートナーや先輩弁護士による契約書のドラフト等の確認の後、丁寧なフィードバックがあったため、複雑な金融案件についてより理解が深まったように思います。このような環境で業務を続けた結果、3年目を迎えた現在では、当初に比して、案件において必要とされる知識、考え方、経験等が着実に身についてきていると感じています。それに伴い、クライアントや当局との直接的なやり取りなど、案件の中で担当させてもらえる業務の範囲も広がり、以前より一層やりがいをもって業務に取り組んでいます。

上述のとおり、私の現在の中心的な業務内容は金融案件ですが、SRS制度のコーポレートクールで関与していた案件やそこから派生した案件等、金融以外の案件に関与することもあります。SRS制度では「金融クール」や「コーポレートクール」といった区分けがされていますが、案件によってはこれらが有機的に関連している場合もあり、一方の経験が他方の案件に活きることも少なくありません。SRS制度の期間が終了し、ある程度専門分野を絞った後であっても、なお多様な案件に関与する機会があり、これまで培った経験を分野横断的に活かすことができるという点もシティユーワ法律事務所の魅力の1つではないかと考えています。

3. 執務環境等

業務の内外を問わず、若手アソシエイトが成長しやすい環境が整っています

各アソシエイトはパーテーションで仕切られた個人ブースで執務を行います。ある程度の高さのあるパーテーションと十分な作業スペースがあるため、集中して執務に取り組むことができる一方で、通路からはオープンな形状をしていることから、他の先輩弁護士に相談しやすい環境になっています。実際に、案件を進めるにあたって不明点や疑問点が生じた場合、一緒に案件を担当している先輩弁護士や、当該案件を担当してはいないものの、その分野に精通している先輩弁護士に質問や相談をすることが多々あります。3年目となった現在は、後輩の弁護士からの質問や相談を受けることもあり、日々のブースでの議論を通じて、具体的な案件や法令等についての理解を深めています。
シティユーワ法律事務所では、若手アソシエイトが業務外で研鑽できる制度も整っています。例えば、不定期に所内での勉強会等が開催されており、法令の改正や最新の実務の動向等について、その分野に精通した弁護士による報告・発表を聞き、キャッチアップすることができます。また、外国人弁護士による法律英語に関する研修、外部の英語講師による英会話レッスンについてのサポート、留学希望者へのTOEFL受験についてのサポート等が実施されており、私もこれらの制度を活用して、日々の業務の合間に英語の勉強をしています。

4. 入所希望者へのメッセージ

シティユーワ法律事務所では、一人一人の若手アソシエイトが主体的にキャリアを形成しやすい制度が整っています。私のように就職活動の時点で志望する分野が定まっていない方も、既に特定の分野を専門にしたいと考えている方も、是非一度お越しいただき、シティユーワ法律事務所の雰囲気を実際に感じていただければと思います。

(2019年5月掲載)